強化・強化子に対する質問、感想についてーその1

 さて、今日は、強化・強化子に関してよく聞かれる感想や質問について考えていきたいと思います。最初に、「望ましい行動を増やしたいからといって、モノでつるのは動物のしつけのようで抵抗がある」という感想ですが・・私もペアレントトレーニングを勉強するまでは同じ思いを抱いていました。何か、イルカに曲芸を教えるような感じがして、「非人間的」な印象を抱いたことを覚えています。ただ、実際にペアレントトレーニングを行っていくと、また違った思いを持つようになりました。

 

 第一に、私達大人も何らかのプラスな結果(強化子)によって行動が強められていることに気がついたからです。給料を貰えるからこそ働く、リラックスできるから温泉に行く・ストレス解消になるから友達とおしゃべりをする等々、普段の生活を見渡してみても「モノやかかわり」によって人の行動は強められているのです。言い換えると、プラスな結果があるからこそ、私達は未来に希望を持って生きることもできると思います。

 

 次に、「モノ」だけでは、子どもの望ましい行動は余り強くならないと思います。幾ら子どもが欲しがるものを与えても、与える大人が不機嫌であったり、放り投げるようにモノを与えたら子どもはどう感じるでしょうか?望ましい行動をする度にモノは貰えますが・・・「頑張ってるのにどうして?」と悲しい思いをすると思います。ですから強化子としてモノを与える際には、必ず「努力を認めてあげて下さいね」とお母さん方にはお伝えしますし、実際のペアレントトレーニングの現場でも、モノよりも「周囲の大人の対応の変化=子どもの望ましい対応を認めること」がより大きな強化子になっているように思われます。また、モノを用いる理由としても、「望ましい行動に、より意識を向けて貰う為のきっかけ」のような役割もモノにはあるように感じています。なぜなら、望ましい行動が増える度に、子どもが貰えるものはモノだけではなく、「周囲の大人から認められること」「自信が持てること」「生活リズムが整うこと」「認めて貰うことで他の人も大事にできること(=人間関係が改善)」などの目に見えない強化子も同時に手に入るからです。ですから、私自身は、以上のことから強化子として「モノ」を用いることに反対する理由は例外を除けばないように感じています。

 

 読み返すと分かり辛いですね・・ただ、実際にペアレントトレーニングを実施していると以上のように感じることが多いので、個人的な気持ちかもしれませんがお伝えしたいと思います。

 

                                              北村 龍二

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コメント: 1
  • #1

    ビッグ・ザ・マウンテン (金曜日, 23 3月 2012 22:39)

    大人になっても「努力を認めてもらえる」という事は本当に嬉しいですよね!
    その気持ちを子供達に素直に伝える事が大切なのですね。